木村熊本県知事に熊本県産いちごを贈呈 出荷本格化へ 豪雨被害乗り越え品質良好

JA熊本経済連は12月3日、熊本県庁を訪れ、木村敬知事に本格的な出荷シーズンを迎えた県産いちごを贈呈し、2025年産の生産、出荷状況について報告しました。

25年産のいちごは、8月の熊本豪雨による苗や圃場への浸水被害、高温の影響などを受け、出荷がやや出遅れとなっています。しかし、生産者の努力もあり、今後は本格的な出荷が見込まれています。年内のピークは12月下旬からとなる見通しで、関東や関西などの消費地を中心に出荷が進められます。

同連の丁道夫会長は「若干の出荷の遅れはあるが、昼夜の寒暖差があり食味は良く、高評価を得ています。豪雨災害を乗り越えて実ったいちごを食べてほしい」と話しました。木村知事は「熊本が誇るいちご。全国の消費者に届くようにくまモンとPRしていく」と述べました。本年産いちごの作付面積は156ヘクタールで、出荷量は約6300トンを見込みます。品種構成はゆうべに62%、恋みのり26%で、両品種で全体の88%を占めます。

熊本県育成オリジナル品種ゆうべには本年産で10周年を迎え、県と連携し記念ロゴマークを制作しました。今後も様々な企業との取り組みを展開しながら、本県産いちご全体のPRを強化していく方針です。