事業紹介

熊本は、産地が広域的に分散しており、小規模な製茶工場が多く、生産される茶種も多様で販売荷口が小さいため販売価格が他県市場に比べ低い傾向にありました。また、早場地域に比べ高冷地の良質茶は収穫時期が遅いこともあって、価格低迷の一因ともなってました。そこで、当センターを建設することにより、配合による荷口の大型化及び仕上げ茶による県内外の消費地への販売を強化しさらには、茶生産履歴を記帳したお茶のみを成分分析を行い、より良質な安全・安心・美味しいをお茶を販売することにより消費者はもとより生産者にも喜ばれる工場を目的として建設されました。

事業内容

茶販売
1: 荒茶 2: 配合茶 3: 仕上げ茶
茶加工
1: 荒茶配合 2: 仕上げ加工 3: 小袋詰め加工 4: 茶粉砕加工

取引先

県内
JA、茶取扱店、量販店、一般消費者、業務用卸
県外
大手茶販売店、ドリンクメーカー、量販店、茶取扱店(関東圏、大阪等)

全景

平成9年度の補助事業により、仕上げ工場・冷蔵庫・包装室・事務所を建設。平成10年に完成し11月より稼働。平成18年に配合工場を増設。現在10名の従業員により、仕入・加工・販売を行っています。

熊本県HACCP

当センターでは、熊本県HACCP導入推進要領に基づき、HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた衛生管理を実践しています。

工場

配合工場

県下各産地より、集められたお茶を配合します。また、配合されて排出されたお茶は、写真右の真空機械にかけて、箱詰めされます。最盛期には、1日9トンの配合を行います。※大海袋での排出も出来ます。

仕上げ工場

1日最高600キロの仕上げ加工を行います。総合仕上げ機により形状を整え火入れ機2機(遠赤外線火入れ)により茶葉に合った温度で火入れをおこないます。その後、風力選別機で毛葉を除き電気選別機・色彩選別機で棒を除きます。最後に異物除去装置にて、完全に茶葉のみとし、美味しいお茶の出来上がりです。

異物除去装置

平成21年に仕上げ工場内に導入設置しました。茶葉に混入した異物をCCDカメラにより画像処理で除去します。
〇処理可能品:プラスチック・アルミ・金属片・紙・ひも・炭・虫等
〇処理能力:100~200㎏/h

小袋詰め機械

こちらは、重量を20g~300gなど設定を行い小袋にお茶を詰める機械です。1時間当たり100gの小袋で500袋詰める事が可能です。茶封入時に、よりお茶が長持ちするように窒素ガスを入れています。

品質管理


①荒茶段階で成分分析器により、水分、窒素(テアニン、遊離アミノ酸)、タンニン、繊維分等を分析し、お茶の旨味で仕分けし良質な仕上げ茶の製造に繋げています。

②配合では、金属検出器・10000ガウスの磁石により金属異物の除去を行います。

③仕上では、各ラインに1000ガウスの磁石を設置し、最終段階で異物除去装置(CCDカメラ)でプラスチック等も除去し安全、安心なお茶の製造を行っています。

④春に生産されたお茶は、異物を除去したあと冷凍保管(-25℃)します。新茶の鮮度をそのままに保管されいつでも美味しいお茶の製造に努めています。